徐々に声が出なくなっていく不安

段々と声が上手く出せない時が増えていきました。

まだまだ深刻に捉えていませんでしたが、気になり出し「声 違和感」や「声 出しづらい」などで検索するようになりました。

喉の疲れや、ちょっとした病気なのかもしれない。

それなら治せるだろうから、そうであって欲しいと思いました。

しかし、普通に声を出せる時もあり、病気ではなさそうでした。

「また上手く話せなかったらどうしよう」と考えるようになりました。

声が上手く出ない時は、大きな声で話そうと力が入りすぎて上手く喋れなかったり、諦めてあまり話さず聞き役になってやり過ごしたりしました。

 

その頃は前回にも書きましたが、職場の人間関係が上手くいっておらず、一日誰とも話さないこともありました。

声が出なくなった原因は、声を使うことが少ないからだと考え、家で早口言葉の練習等もするようになりました。

それでもやはり上手く話せません。

1年程経つ頃には話すことに苦手意識を持つようになりました。

 

上手く話せないことが増えると、緊張してますます上手く話せなくなりました。

悪循環にはまって、ますます悪化していきました。

聞き返されることは苦痛でした。

かすれたような声や、力のこもっていない高い声が出た時は、相手が困ったような顔をしている気がしました。

バカにされたり、同情されているような気がしました。

話すという簡単な事が出来ない自分を情けなく感じました。

ただ話すだけで過度に緊張している自分を恥ずかしく思いました。

人と会ったり話したりするのが億劫になりました。