腹式呼吸

ドッグブレスをやった後は声がいつもより出やすい事に気がつきました。

(ドッグブレスの方法も書いたので、気になる方は前回の記事声を息にのせて話す - ひろボイスをご参照ください。)

呼吸の大事さに気付き、色々な呼吸のエクササイズを試すようになりました。

今では声は呼吸そのものだと思います。

 

その呼吸法のなかでも基本にして最も大切なのは腹式呼吸だと思います。

避けては通れない基本中の基本です。

声が上手く出せなくなって、もがき苦しんでいる間に至るところで腹式呼吸の文字を目にしました。

どんな本や情報を目にしても必ず書いてあるはずです。

僕も真っ先に試しました。

試してみましたが、正直効果はありませんでした。

腹式呼吸を試してみても、何も変わった気がしません。

これが声とどんな関係があるのだろうか。

続けていれば力強い声が出せるようになるのかもと考え、朝の出勤前に5分間、瞑想をしながら腹式呼吸をすることにしました。

息を吸う時にお腹を膨らませ、吐く時にへこませる。

しばらく続けましたが、何も変化はありませんでした。

手応えが無ければ続ける事はできません。

別のエクササイズを試すようになりました。

 

それから数年経ち、吃音のカウンセラーをやられている方のサイトを見ました。

その方が腹式呼吸のやり方を詳しく説明してくれていました。

お腹というより下腹部(おへそのすぐ下辺り)を膨らませて、吐く時にへこませる。

そのやり方を試しながら、いつも練習していた文章を読んでみるとびっくり。

うまく話せます。

力強い声が出ます。

よく言われる「お腹から声を出す」感覚です。

 

しっかりと下腹部を使って腹式呼吸をする。

考えてみれば前回の記事のドッグブレスもやってみると分かりますが、下腹部を使います。

下腹部を使えば「お腹から声を出す」事ができます。

腹式呼吸で下腹部に貯めた空気に、声を乗せながら吐き出してください。

いつもより力強い声が出ませんか。

声は呼吸そのものです。

声を息にのせて話す

声が上手く出せなくなってから色々な方法を試してみましたが、ついに手応えを感じる方法が見つかりました。

息の吐き方を「人生が大きく変わる話し方」という本に書いてあった息の吐き方をしてみると、声が息に乗っているような感触がありました。

その方法はドッグブレスと呼ばれている呼吸法です。

 

 

 

やり方を書いておきます。

①背筋を伸ばして、しっかりと姿勢を整えます。

②おへその下くらいの下腹部に片手を添えます。

③唇をすぼめて、勢いよく「スッ、スッ」と息を吐き出します。

 息を吐く時にお腹をへこませ、吸う時にお腹が膨らむのを添えた手で感じてください。

これを1分やったら、次の1分は

④「スッー」と3秒息を吐いて、同じようにお腹をへこませて、息を吸ってください。

 

その後すぐに何かを喋ってみて下さい。

いつもより声が出しやすく感じませんか。

これの良いところはお腹を使って声を出す感覚が掴めることです。

腹式呼吸で発声出来るので、力強い声が出ます。

ワンちゃんを想像してみて下さい。

舌を出して、「ハッ、ハッ、ハッ」と呼吸していますよね。

腹式呼吸で発声しているので、犬はあんなに大きな鳴き声で鳴けて、喉も痛くならないようです。

ある時テレビを見ていたら、ミュージカル俳優の山崎育三郎さんもウオーミングアップでドッグブレスをしていると話していました。

お勧めの方法です。

またこの呼吸法はヨガでは「火の呼吸」と呼ばれているそうです。

集中力を高めたり、腹筋を鍛える効果があるようです。

 

ドッグブレスをした後は声が出しやすくなりました。

原因は呼吸にあるのではないかと思い、色々な呼吸のエクセサイズを試すようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんどん悪化!

店員さんと接する度に緊張しました。

コンビニの店員さんには、ホットコーヒーのSやMなどのサイズが伝わりません。

聞き返されると恥ずかしさから苛立ち、ぶっきらぼうに「大きいサイズ!」と答えました。

何を言ってるか聞き取れないようで、店員さんは困惑した表情を浮かべていました。

上手く声が出ないので、僕が喋ると周囲の人がこちらを振り返っているような気さえしていました。

対人恐怖症のような症状でした。

 

家でうまく喋れるように練習しました。

早口言葉の練習や芸人さんのラジオを聴いて、自分も同じタイミングで喋ってみました。

僕はオードリーやおぎやはぎのファンなので、彼らのラジオを聴いて練習し、愕然としました。

全く口が回らず、速度についていけません。

新聞の文章も読んでみましたがカミカミです。

昔は授業で教科書を読むのもなんの抵抗もなく出来たハズなのに・・・

喋り方を忘れてしまったみたいです。

TVで出ている有名人はもちろん、仕事で出会う周囲の人やお店などで見かける人達も羨ましくて仕方ありませんでした。

どうして普通に喋れるんだろう。

僕が話しても聞き返されたり、困惑して何言ってるか分からないといった反応ばかり。

当然、話ははずみません。

仕事で発言しても、みんなあまり聞いてくれていないようでした。

 

家で1人でいる方が気が楽です。

朝も起きたくありません。

こうして改めて書いてみると、鬱に近い状態だったなと思います。

上手く話せないことのストレスはとても大きいです。

声が小さく、すぐに聞き返される自分が情けなく恥ずかしく、自己嫌悪です。

声やうまく話せない悩みは、このように自信を失い、ますます悪化していく悪循環にハマってしまいます。

 

ネットや本から解決法を探しました。

少し試して良くなった気がしても、何故か一時的ですぐにまた絶望しました。

母音や子音の正しいとされる口の開き方を一文字ずつ練習をしました。

精神的な弱さが原因だと思い、瞑想を始めました。

それでも僕の悩みは簡単に解決されず、少しだけ良くなったような、どんどん悪化しているような・・・

そんな一進一退のような日々が4、5年続きましたが、やっと少し光が見えます。

本に書いてあった息の吐き方をしてみると、声が息に乗っているような感触がありました。

徐々に声が出なくなっていく不安

段々と声が上手く出せない時が増えていきました。

まだまだ深刻に捉えていませんでしたが、気になり出し「声 違和感」や「声 出しづらい」などで検索するようになりました。

喉の疲れや、ちょっとした病気なのかもしれない。

それなら治せるだろうから、そうであって欲しいと思いました。

しかし、普通に声を出せる時もあり、病気ではなさそうでした。

「また上手く話せなかったらどうしよう」と考えるようになりました。

声が上手く出ない時は、大きな声で話そうと力が入りすぎて上手く喋れなかったり、諦めてあまり話さず聞き役になってやり過ごしたりしました。

 

その頃は前回にも書きましたが、職場の人間関係が上手くいっておらず、一日誰とも話さないこともありました。

声が出なくなった原因は、声を使うことが少ないからだと考え、家で早口言葉の練習等もするようになりました。

それでもやはり上手く話せません。

1年程経つ頃には話すことに苦手意識を持つようになりました。

 

上手く話せないことが増えると、緊張してますます上手く話せなくなりました。

悪循環にはまって、ますます悪化していきました。

聞き返されることは苦痛でした。

かすれたような声や、力のこもっていない高い声が出た時は、相手が困ったような顔をしている気がしました。

バカにされたり、同情されているような気がしました。

話すという簡単な事が出来ない自分を情けなく感じました。

ただ話すだけで過度に緊張している自分を恥ずかしく思いました。

人と会ったり話したりするのが億劫になりました。

はじめまして

はじめまして。

話し方や滑舌、どもり、吃音、声の大きさ、声が出しづらい等、声で悩んでいる人に読んで欲しいと思いブログを書くことにしました。

私は40歳の男性です。

ボイストレーナーや話し方教室の講師ではありませんが、ここ10年ぐらい声や話し方の事で悩んできました。

うまく話せず、聞き返されたりするのは本当につらいです。

うまく話せず自信をなくして、人と話すのが嫌になり、ますます自信を失っていく。

そんな悪循環でした。

どうしても克服したくてネットで調べたり、たくさんの本を買って読んで、練習を繰り返してきました。

まだまだ自分の声や話し方に自信が持てるわけではありませんが、前よりも良くなったと思えるようになってきました。

そんな体験を書いていきたいと思います。

 

悩みの発症。

元々は噛んだり聞き返されたりすることもなく、声の悩みはありませんでした。

悩み始めたのは30歳で父の会社に入った頃からです。

父と上司2人と私の総勢4名の小さな会社です。

上司2人とは馬が合わず、会話も少なくなっていきました。

私の主な仕事は図面を書くことなので、一人でモクモクとこなしていました。

声を発するのは挨拶くらいでほとんど誰とも会話しない、そんな日もたくさんありました。

違和感を感じ出したのは、その頃からだったと思います。

朝から誰とも話さずに仕事をして、夕方ごろ誰かと話す時や、仕事終わりにコンビニに行った時などに、上手く声が出ない、声がかすれる、出しにくいと感じるようになりました。

ただその頃は、「一日誰とも喋ってないんだから、無理もないか」とあまり深刻には感じていませんでした。

その時は、それが悪化して、こんなに悩むようになるとは思いもしませんでした