どんどん悪化!

店員さんと接する度に緊張しました。

コンビニの店員さんには、ホットコーヒーのSやMなどのサイズが伝わりません。

聞き返されると恥ずかしさから苛立ち、ぶっきらぼうに「大きいサイズ!」と答えました。

何を言ってるか聞き取れないようで、店員さんは困惑した表情を浮かべていました。

上手く声が出ないので、僕が喋ると周囲の人がこちらを振り返っているような気さえしていました。

対人恐怖症のような症状でした。

 

家でうまく喋れるように練習しました。

早口言葉の練習や芸人さんのラジオを聴いて、自分も同じタイミングで喋ってみました。

僕はオードリーやおぎやはぎのファンなので、彼らのラジオを聴いて練習し、愕然としました。

全く口が回らず、速度についていけません。

新聞の文章も読んでみましたがカミカミです。

昔は授業で教科書を読むのもなんの抵抗もなく出来たハズなのに・・・

喋り方を忘れてしまったみたいです。

TVで出ている有名人はもちろん、仕事で出会う周囲の人やお店などで見かける人達も羨ましくて仕方ありませんでした。

どうして普通に喋れるんだろう。

僕が話しても聞き返されたり、困惑して何言ってるか分からないといった反応ばかり。

当然、話ははずみません。

仕事で発言しても、みんなあまり聞いてくれていないようでした。

 

家で1人でいる方が気が楽です。

朝も起きたくありません。

こうして改めて書いてみると、鬱に近い状態だったなと思います。

上手く話せないことのストレスはとても大きいです。

声が小さく、すぐに聞き返される自分が情けなく恥ずかしく、自己嫌悪です。

声やうまく話せない悩みは、このように自信を失い、ますます悪化していく悪循環にハマってしまいます。

 

ネットや本から解決法を探しました。

少し試して良くなった気がしても、何故か一時的ですぐにまた絶望しました。

母音や子音の正しいとされる口の開き方を一文字ずつ練習をしました。

精神的な弱さが原因だと思い、瞑想を始めました。

それでも僕の悩みは簡単に解決されず、少しだけ良くなったような、どんどん悪化しているような・・・

そんな一進一退のような日々が4、5年続きましたが、やっと少し光が見えます。

本に書いてあった息の吐き方をしてみると、声が息に乗っているような感触がありました。